密室で二人きり。状況は整っていた。だんだん無口になる二人。あとはきっかけだけだった。
女が「暑い」と言った。確かに室内は暖房が効きすぎて暑かった。
これがきっかけとなった。私は女のセーターを脱がせようとすると、待っていたかのように自分でセーターを脱いだ。
堰を切ったように求め合いが始まった。二人とも無言のまま。暗黙の了解のうちに言葉の要らない男と女の時間に突入したのである。
女はベッドの上に仰向けになった。上半身は裸。痩せた体。小さな胸のふくらみに不釣り合いな大きな乳首。
下半身はパンティとパンストを履いたままだ。これをどうやって脱がせるか。
だが、心配は要らなかった。女の腰に手を伸ばしてパンティとパンストに手をかけると、女が脱がせやすいように腰を浮かせてくれたのだ。そのまま引き下げるだけでよかった。心配を一つクリア。
女の陰毛が露わになった。広範囲に濃く繁っていた。
コンドームの装着もクリアして、次の課題はどうやって脚を開いてもらうかだった。
しきりに女の体に愛撫を加えるが、一向に脚を開こうとしない。早く挿入したい。そろそろ開いてくれたっていいじゃないか。
思い余って女の両膝に両手をかけて押し広げようとすると、力を入れるまでもなく女が自分から股を開いた。
あと少し。ついに積年の思いを遂げるときがきた。体を重ねて正常位の体勢に持ち込もうとして女の脚の間に割って入った。
