一般的には、五十代は性欲も衰えてくると思われがちだ。実際そうなのだろうが、自分に関しては当てはまらない。
もちろん体の機能としては、若いころに比べると多少勃起しにくくなったとか、射精までに時間がかかるとか、続けて2回できなくなったとかいうことはある。
しかし、「女の体が欲しい」という欲求そのものは全く衰えていない。そう、女が欲しい。欲しくて欲しくてたまらないのだ。
女の体を、セックスを妄想して、ムラムラして、勃起したものを自ら慰めてかろうじて情欲の激しい炎を治めようとする。五十代の今も、毎日毎日そんな感じなのだ。
以前は妻の股がこの情炎を鎮めてくれた。深く包み込んで。胸も口も与えてくれた。
妻の股や胸や口で、私の情炎は妻への愛へと昇華した。
妻が股を開かなくなって久しい。胸に触れることすら無い。「愛へ昇華」することも無いので、妻への愛もすっかり無くなった。
ただ、相変わらず男の情炎だけは尽きることなく湧いてくる。
オナニーでは治まらない。満たされない。どうしても生身の女が必要。